テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 107
テープドライブのパフォーマンスの確認
テープドライブの製造元が、スループットの確認に使用できるパフォーマンス診断モード
をドライブに組み込んでいる場合もあります。
PowerVault 110T LTO-2
および
LTO-3
(ファームウェア
53
XX
またはそれ以降)には、診断モード「
F
」が提供されており、ドラ
イブとメディアに対して読み取り
/
書き込みのパフォーマンステストをすばやく行うことが
できます。パフォーマンステストの結果がドライブの指定最高速度から
6%
以上外れた場
合、テストは失敗してエラーメッセージが表示されます。テストが正常に終了した場合、
エラーメッセージは表示されません。診断モード「
F
」の詳細については、テープドライブ
の『ユーザーズマニュアル』を参照してください。
注意: 診断モード「F」を実行するには、診断テストの一部として、安全に上書きできるメ
ディアが必要です。重要なデータが保存されているメディアは使用しないでください。診断
テストに使用するメディアに保存されているデータは、すべて失われます。
ハードドライブと RAID アレイの構成
ハードドライブとディスクアレイ(内蔵および外付け)のいくつかの属性は、バックアッ
プまたは復元のパフォーマンスに影響する場合があります。それらの属性、およびバック
アップと復元の速度を最適にするための推奨される構成については、以下の各項で説明し
ます。テープドライブの持続可能なスループットがディスクアレイの持続可能なスルー
プットを上回る場合、テープドライブのピークパフォーマンスは実現しません。
ハードドライブの構成に関する一般的な考慮事項
異なる
LUN
上のデータとオペレーティングシステム(
OS
)。
論理ユニット番号(
LUN
)
上のデータを
OS
の
LUN
とは別にバックアップすれば、ハードドライブが
OS
の動作と
バックアップの動作の間でアクセスとオーバーヘッドを分割せずに済みます。そのために
は、
1
つのハードドライブまたはディスクアレイに
OS
を入れ、バックアップするデータは
物理的に別のハードドライブまたはディスクアレイに入れる必要があります。
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